世間的には悪徳消費者金融というと、暴力的なイメージが強いですが、実際には取り立てで映画やドラマのような暴力がふるわれるケースはあまりないと言われています。
というのも、悪徳業者が使う手口の多くは法外な金利によって貸付を行うもので、たとえば2万円貸してすでに6万円もの利息を取っているということが多く、その場合も充分な利益は出てきます。それなのにわざわざ暴力沙汰を起こして警察を呼ばれたら、むしろ自分たちが捕まってしまい、割にあわないことになるからです。悪徳業者もそれなりに考えて行動していますし、世間が思っているよりもずっと冷静です。
暴力的な闇金もまだある
とはいっても暴力的な取り立てを行う悪徳業者もあります。借金の取り立てにも法律があり、通常の正規の業者はそれに従って取り立て行為をしますが、悪徳業者は正規の業者でないことがほとんどなので法律は通用しません。たとえばドアのベルも押さずにいきなりドアを破壊してきたり、叩き割ったりすることもあります。
借り主がやってきた取り立て屋に顔を出したら、何も言わずにいきなり引きずり出して暴行を加えるということも、まだ行われていることが多数報告されています。そのとき所持しているわずかなお金でもむしり取っていきます。表に「借金を返さないヤツ」とか「金返せ!」などの落書きをするということもまだ行われている実態はあります。
催促の方法
消費者金融からの借金は、あくまで借りた本人に属するもので、他人には何の義務もありません。ただ、悪徳業者にはこういった常識は通用しません。良くある催促方法は親や家族に対して借金の返済を求める方法です。借金の返済は、たとえ親であっても義務はありません。
返済の義務は借りた本人にありますが、嫌がらせの一種として親のところへ取り立てに行くこともあります。勤務先に事前の連絡なしにやってくることもあります。朝の早い時間や夜遅い時間に訪問することもありますし、電話を1日に100回もかけてくる業者も存在します。
こういった悪徳業者に対しては、法律上は借金の元本さえ返済しないで良いことになっています。違法な業者であると思ったら、法律の専門家に相談しましょう。今は全国に「法テラス」という法律相談所があり、そこには借金専門の弁護士もいます。
弁護士などの専門家が出てくれば催促も止まりますし、借金そのものをなかったことにしてくれる可能性があります。精神的に追い詰められる前に、相談に行きましょう。闇金は存在すること自体が違法です。警察や法律家に出てこられるのを悪徳業者は非常に嫌います。従来は警察は不介入でしたが、今は味方になってくれます。